野球狂中年

野球好きのおっさんが語る野球の話です

決断のとき?

アメリメジャーリーグエンゼルスで「二刀流」として活躍していた大谷翔平投手が故障者リスト入り。

 

右肘の内側側副靱帯の損傷!

 

現在、手術をするかどうかが検討されているらしい。

 

これはボクの見解では「二刀流の弊害」では決してない。メジャーリーグのボールは日本のプロ野球で使われる公式球より大きく重く、表面もつるつるしていて扱いが難しいとされる。また、広大なアメリカ大陸では場所によって気候がさまざまで、乾燥するところもあれば多湿なところもあったりでそれによってボールが受ける影響も様々。だからなおさら扱いが難しくなり、肩や肘、腕全体にかかる負担も増しやすい。二刀流の大谷は、他の先発投手と違い、登板間隔を空け、球数も制限されて大事に起用されているにも関わらず故障してしまった。何せアメリカでも160㌔を越える球を投げ、肘、肩に負担のかかるスプリット(速いフォーク)を多投していたのだから故障するべくして故障してしまったようなものだ。仮に投手専念していてもその結果になっていたと思う。むしろそれならもっと早い段階で発症していただろう。通常メジャーの先発投手は中4日でまわるのだから。正直活躍を知りながら内心心配していた。

大谷翔平が二刀流を始めてから私は一貫して二刀流には賛成してきた。「投」も「打」も高いレベルにある選手なんて大谷以外には知らない。だからこそ唯一無二の存在として彼のスーパーマンぶりを応援してきた。

しかしここへきて初めて、「打者に専念した方がいいのではないか」と思いはじめている。アメリカでは投手をやると壊れる。かつて海を渡った日本のピッチャーの大半が肘、肩を傷め手術を受けるはめになった。ダルビッシュしかり田中将大しかり松坂大輔もそう。特にパワー系のピッチャーはみんなアメリカのボールのせいで手術するまでになってしまった。大谷翔平が肘を治したとして、パワーピッチングを封印してしまうのは絶対に違うと思う。田中将大は故障明けてからはパワーをかなり抑えているが。大谷翔平はそうあっては意味がない。まだ23歳と若いということもあるし。

個人的には彼のバッティングには以前から魅力を感じていた。遠くへ飛ばす力は日本人離れしているし、バットコントロールの精度もかなり高い。わずか2か月の間でメジャーリーグでもその能力は証明されている。もし打者に専念したら3割、40本塁打が期待出来る❗とくに長打力の部分で今までメジャーリーグでその能力を発揮した日本人はまだいない。あの松井秀喜だってアメリカでは結局、「中距離ヒッター」という評価で終わった(所属したチームの事情もあるからだが)。大谷本人はあくまでまだ二刀流にこだわるだろうしそれならそれでとめる権利はこちらにはないのだが、ファンのひとりとしての願いは「打者専念」。やがてその選択を決断するときが遅かれ早かれやってくるとみる。